
漢方

漢方とは
漢方は、病気になる前の「未病」の段階から体調を整え、自然治癒力を高める東洋医学です。西洋薬とは異なり、体質や症状に合わせて処方されるため、慢性的な不調や検査で異常が見つからない症状にも効果が期待できます。
当院では、西洋薬だけでは改善が難しい症状に対しても東洋医学的な視点を取り入れた漢方治療を併用しております。体質そのものを見つめなおしたり、根本的な改善を目指したりすることでより健やかな日常をサポートいたします。
例えば、最も一般的な疾患である風邪の診療においても漢方は大きな効果を発揮します。風邪はほとんどの場合ウイルスによる感染症ですので抗生剤は無効であり、西洋薬の治療では発熱に対する解熱鎮痛薬や咳痰に対する鎮咳去痰薬、鼻汁に対する抗ヒスタミン薬などの組み合わせで対処しますが、実は風邪の際の発熱は自身の免疫力を高めてウイルスを攻撃するための生体反応であり、咳や痰や鼻汁は上気道や気管支にあるウイルスやそれを排除するために起きた炎症による異物を外に追い出すための生体反応ですので、単純にこれらを押さえようとする作用しかない西洋薬には風邪を本質的に治す効果はありません。解熱鎮痛剤の長期服用は自らのウイルスに対する免疫力の低下を起こしますので、風邪の症状が長引けば長びく程西洋薬の服用はむしろ有害にさえなってしまいます。長引いた風邪に対して市販の風邪薬をいくら飲んでも治らないと感じるのはこのためです。
一方で漢方治療では前述の症状に対する対症療法としての作用の他に、体を温めたり汗をかかせて病邪を発散させるなど、自身の免疫力を高めてウイルスを死滅させる作用も証明されていますので、西洋薬とは全く異なる効果を得ることができます。細菌による二次感染が起きた場合は抗生剤の併用も可能ですので、他の医療機関で風邪の治療にてこずっていると感じる場合はご相談ください。
当院の特徴
- 西洋薬と漢方薬を組み合わせた柔軟な治療
- 一人ひとりの体質・症状に合わせたオーダーメイド処方
- 妊娠中の方や副作用が心配な方にも配慮した処方
漢方が効果を発揮する症状例
- 風邪
- 花粉症
- アレルギー性鼻炎
- 不眠
- ストレス
- 頭痛
- 肩こり
- 胃腸の不調
- 冷え性
- 更年期障害
- 肥満
- 慢性疲労
- 虚弱体質 など
ご相談ください
院長は現在日本東洋医学会福島県部会の事務局および副会長の役職を務めており、また、同学会の福島県代表の代議員として、毎日の診療以外にも福島県における東洋医学の学会の運営や研究発表を通して漢方治療の普及に尽力する立場で幅広く活動しております。
漢方薬は同じ症状でも人によって処方が異なりますので自己判断での服用は避け、漢方に詳しい医師の診断を受けてください。妊娠中、授乳中でも可能な処方も多くありますし、他院で効果が得られなかった方もぜひご相談ください。